地球が完全な球体ではない理由を分かりやすく解説

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Ryoです。

本記事では、

地球が完全な球体ではないのはなぜか?

について解説していこうと思います。

目次

地球が完全な球体でないのは本当?

結論、地球は完全な球体ではありません。

よく「地球は丸い」と言われていますが、厳密には南北の方がやや潰れた形(扁球)になっています。

このことは、地図帳を使ってみると分かります。

仮に地球が完全な球体であれば、地球の中心から表面までの距離、つまり半径がどの方向に向かっても等しいはずです。

ところが、地図帳で見てみると、赤道の半径は約6378km、極半径(地球の中心から北極または南極までの距離)は約6357kmとなっており、差が生じています。

具体的には、赤道の半径はの方が約21km長いです。

これは、地球の半径が方向によって異なっていることを意味しています。

よって、地球は完全な球体とはいえません。

地球が完全な球体でないのはなぜ?

地球が自転しているから

地球は、1日に1回自転しています。

回転している物は中心から遠い部分ほど速く動くため、赤道付近は最も早く動き、逆に回転の中心付近である極の部分は、その場で回っているだけでほとんど動いていないという事が分かります。

実際に計算してみると、

計算すると、

となります。

つまり、回転の中心からどれだけ離れているかで、動く速さが違うという訳です。

遠心力が働くため

さらに、回っている物には外側へ引っ張る力「遠心力」が働きます。

これは、車やバスなどの乗り物に乗っている際にカーブすると体が外側に押される感覚と同じです。

赤道付近は最も速いスピードで動いているため、赤道近くの物質は外側へ押し出されやすい状態になります。

逆に、極付近ではほとんど外に押し出されません。

地球には重力が働いているから

本来、地球には全体を丸くしようとする力「重力」も働いています。

ですが、赤道付近は前述した遠心力の影響により少し膨らんでいるため、極に比べて地球の中心から少し遠いです。

重力は地球の中心からの距離が短いほど強くなるため、赤道付近に働く重力は極に比べてわずかに弱くなります。

これらの力の働き方の結果、赤道が少し広がった形になっています。

まとめ

地球は完全な球体ではなく、南北が少し潰れて東西が膨らんだ形(扁球)になっています。

これは、地球が自転しているため遠心力が働き、赤道付近が外側へ押し出されたためです。

また、地球には重力も働いており、赤道は地球の中心から少し遠いため極より重力がわずかに弱くなっています。

このような重力と遠心力の違いによって、地球は扁球になっている事が分かります。

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